※本記事は一部あらすじなどドラマの内容(ネタバレ)を含みます。ご注意ください。
韓国映画「最後まで行く」の日本版リメイク作品が、2023年11月30日からNetflixにて配信がスタートしました。
「最後まで行く」は、2014年に韓国で公開され、口コミで作品の評判が広がったことで累積観客数345万人を記録し興行に成功した作品です。日本版では、V6の岡田准一さんが主演を演じ、綾野剛さんが共演。2023年5月19日に日本の映画館で公開されました。
そしてついにNetflixでも配信がはじまり、韓国でもネットユーザーたちの間で多くのレビューや反応が寄せられています。
ここでは「最後まで行く」の作品情報や、実際ご覧になった方の感想などご紹介します。
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★この記事の内容★
映画「最後まで行く」日本版・基本情報とあらすじ
タイトル | 最後まで行く(日本語) Hard Days(英語) |
ジャンル | アクション、スリラー |
上映時間 | 118分 |
原作 | 韓国映画「最後まで行く」 |
監督 | 藤井道人 |
出演 | 岡田准一、綾野剛、広末涼子 柄本明、杉本哲太他 |
劇場公開日 | 2023年5月19日 |
映画配信日 | 2023年11月30日 |
配信先 | NETFLIX |
オフィシャルサイト | 最後まで行く |
「最後まで行く」は、悪いことが重なり極限まで追い詰められていく刑事と、これを追う監査官が生み出す96時間の圧倒的な緊張感とスピード感で描かれるノンストップサスペンスアクションです。
岡田准一さん演じる刑事・工藤祐司が、ある年の瀬の夜、危篤の母親のもとに向かうため雨の中、車を飛ばすシーンから物語が始まる。
途中、工藤は妻から母親の最後に間に合わなかったという一報を聞くことに。その時、パニックに陥った彼は、車の目の前にいた男性をはねてしまう。はねた男性が死んでいることを確認した工藤は、遺体を車のトランクに入れて逃げるようにその場を立ち去る。
紆余曲折の末に母の葬儀が執り行われる葬儀場に到着した工藤。男の遺体を母親の棺に入れ、母とともに焼こうと試みるが、その時スマートフォンに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが送られてくる。
このメッセージの送り主は、綾野剛さん演じる県警本部監査官の矢崎貴之。これで工藤は矢崎に追われる身になってしまうのだが、実は、その裏側には決して周囲に知られてはならない秘密が隠されていたのだ―。
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映画「最後まで行く」韓国版・基本情報とあらすじ
タイトル | 끝까지 간다(韓国語) A Hard Day(英語) |
キャスト | イ・ソンギュン、チョ・ジヌン チョン・マンシク他 |
制作期間 | 2013年8月29日~2013年11月30日 |
公開日 | 2014年5月29日 |
上映時間 | 111分 |
配信先 | NETFLIX |
母親の葬儀の日、急な連絡を受けて警察署に向かっていた刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)。妻の離婚通知など、ストレスで爆発寸前のゴンスは誤って人をひく事故を起こしてしまう。
取り返しのつかない状況の中、何とか免れなければならないゴンスは、誰にも見つけられないところ、まさに母親の棺の中に死体を隠そうとする。全てが無事に終わったと思った瞬間、奴が現れた。
警察内部では失踪およびひき逃げ事件に対する捜査が始まり、犯人が他でもない自分自身であるゴンスは、これを隠蔽するために努めるが、そんなある日、事件のすべてを知っているという正体不明の目撃者パク・チャンミン(チョ・ジヌン)が登場。
目的を隠したまま続くチャンミンの脅迫の中、ゴンスの状況は予測できない危機に突き進んでいく―。
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日本版「最後まで行く」を観た韓国ネットユーザーの反応
11月30日、韓国のオンラインコミュニティーサイト“the qoo(ドク)”には「日本版 “最後まで行く” Netflix 11月30日配信開始」というタイトルのスレッドが掲載されました。
該当の掲示物には「最後まで行く」の予告編動画や、キャストトークなどの動画とスチールカットが数枚掲載されており、ネットユーザーたちからは…
●日本版の主演俳優2人とも好感が持てる、これは見ないと!
●韓国版も楽しく見たけど、日本版も面白かったよ!
●日本でもこの映画、リメイクしたんだね。
●あらすじも似ているみたいだね。
などの反応が寄せられていました。
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日本版と韓国版の違いについて語るレビュー
また、韓国の個人ブロガーの中には、映画を視聴した後にレビューを掲載している方もおり、日本版と原作の韓国版との違いについて発信している方々も。
日本版では、原作には登場しない新キャラが登場したり、後半にいくほど原作とは違う話が繰り広げられていた。
原作でイ・ソンギュンが演じた役を岡田准一が演じたが、原作と似た設定だった。しかし、チョ・ジヌンの役を綾野剛が演じ、悪人というより狂人という感じがした。
原作になかった矢崎(綾野剛)の結婚式の設定は、意図的に指紋が奪われるシーンのために作られた部分だったのではないかと推測しました。
岡田准一が演じた工藤というキャラクターは、原作のイ・ソンギュンの役をよく生かしていたと思う。オープニングから人をひいた時の慌てる姿、知らない人物から、自分が犯したことを知っているというメールが送られてきた時の表情、追われる警察の役を良く演じていたし、役柄が似合っていた。
広末涼子が演じたのは工藤の妻。原作では主役の妹、つまり日本版で言うと岡田准一が演じた工藤の妹役として出てくる。日本版では離婚を控えた夫婦として登場したが、夫婦の設定ではなく、むしろ原作の設定と同じだったらさらに良かったかもしれない。
原作とは異なる展開だったので、すでに原作を観た方も日本版を観て二つを比較してみるのも面白いと思う。
日本映画でしか感じることができない感性が詰まっていると思う。
以上のような感想が、映画鑑賞後のレビューとして見られました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。ここでは、映画「最後まで行く」日本版の韓国での反応をまとめてみました。
上述したように、韓国のネットユーザーの間では“原作と異なる展開で新たに楽しめた“という意見が多く、これは韓国作品のストーリーの流れをそのまま取り入れながら、後半部分を日本ならではの雰囲気に合わせて脚色を加えたため、原作と結末が変わったように思います。
日本と韓国がお互いの国の作品をリメイクしている中で、それぞれの国の特色を加えた再解釈と演出による新たな作品、すなわちウェルメイド(出来や構成が良い)作品として完成度を上げ、原作にオリジナリティを強化した点が、既存の人気要素にさらに新鮮さを加えて良い評価を導いたものと見られますね。
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