皆さん、サムギョプサルは好きですか? ジュージューと食欲をそそる音に香ばしい匂いが加わり、ゴマ油と味噌をつけてサンチュに包んで食べるサムギョプサルは絶品ですよね。
しかし、現在韓国ではサムギョプサルを過度に食べると“胆石症”になる可能性があるという噂があります。サムギョプサルと胆石、どのような関連があるのでしょうか? ここで詳しく掘り下げてみます。
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サムギョプサルの会食の翌日に腹痛
韓国メディア・毎日経済などで「40代の会社員A氏が、サムギョプサルの会食を終えて帰宅した日の明け方、突然の腹痛で目が覚めた。右側の上腹部が裂けるように痛かったが、単純にお腹を壊しただけだろうと思って鎮痛剤と胃腸薬を飲んだ。それでも症状が良くならず、病院を訪れて精密検査を行った結果、A氏は腹痛ではなく“胆石症”という診断を受けた」と報じられました。
最近、高脂肪・高炭水化物の食事を楽しむ人が多くなり、胆石症を訴える人々が増えているようです。胆石症を放置すると各種合併症が現れる可能性があるため、献立をはじめとする健康管理に気を使わなければならないという指摘が出ています。
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胆石症とはどんな病気?
胆石症は胆石(胆嚢や胆管にできる結石)によって引き起こされる病気の総称です。
胆嚢は肝臓から分泌される胆汁を一時的に保存・濃縮します。空腹時は胆汁を保存し、食べ物が入ってくると胆汁を出して消化を助けます。
肝臓で作られた胆汁は、上述したように一度胆嚢に蓄えられた後、胆管を通って十二指腸に流れます。その胆汁中の成分が胆嚢内で凝結して石のように固くなり、これを“胆石”と呼びます。
胆石は成分によって大きくコレステロール胆石と色素胆石の2種類に分けられ、胆石が胆管に移動して炎症や閉鎖を起こすと胆嚢内の圧力が増加し、これによって腹痛、吐き気などが誘発されることを“胆石症”と言います。
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胆石症にはどのような症状がある?
胆石症の症状は胆石のある位置によって異なります。
胆石が胆嚢の中にある場合、ほとんど表に見える症状はなく、健康診断で偶然発見される事例が多いです。
しかし、胆石が胆嚢の入口にある場合には激しい痛みが誘発され、脂っこい食べ物を食べた時に発生すると知られており、腹痛の他にも吐き気と嘔吐、熱または悪寒、黄疸などが伴えば胆石症の疑いがあるとのことです。
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胆石症の治療とは?
胆石症の代表的な治療法としては“腹腔鏡下胆嚢摘出術”が挙げられます。もし患者が手術を望まなかったり、手術の危険性が高い場合には“経口溶解療法(内服薬)”や“超音波破砕(胆石を細かく砕くこと)”なども行うことが出来ます。
ただ、偶然発見された無症状の胆石症の場合、時間が経つにつれて症状が自然に良くなる場合が多いため、必ずしも胆嚢を切除する必要はないようです。
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まとめ:食べ過ぎや間違った食事の仕方に注意
実践しましょう!正しい食習慣
・調理時、黒く焦げた部分の摂取は最小限にする
・体内の毒性を下げる野菜を付け合せる
・食後には紅茶や果物などを摂取
(出典:韓国食品医薬品安全処)
“健康の敵=サムギョプサル”ということでは決してありません。
コレステロールや、飽和脂肪酸(乳製品や肉などの動物性脂肪や、パーム油などの食物油脂に多く含まれている)献立をできるだけ避け、食べすぎないように普段から気を付けること。
また、お肉と野菜を一緒に食べることで発がん性物質の体内毒性を下げることに役立つそうなので、サムギョプサルにはサンチュ、ニンニク、タマネギなどの野菜を添えて食べることが良さそうですね。
上記の画像にあるように、韓国の“食品医薬品安全処“によると、食後に紅茶やスジョングァ(シナモンと生姜を炊いた韓方茶)を飲んだり、イチゴなどの果物を食べることも健康に良いそうなので、今度サムギョプサルを召し上がる時はぜひ参考にしてみてください。
安全な食品及び医薬品体系の構築・運営を通じて、関連産業の競争力向上という国民の期待に応じる為に設立された、韓国における国家行政機関のことを言います。
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